波多江義孝

KIZAKURA Field Tester 波多江義孝 2005年 キザクラカップトーナメント決勝大会■

日時 : 2005 . 10 . 14 (金) 
場所 : 上五島小値賀一帯 黒瀬(ヘタ黒)、赤島、ホゲ島
渡船 : 海遊
結果 : 優勝 波多江 義孝(私) 準優勝 吉永紀一氏 3位 森 昭一氏

  a

       優 勝  波多江義孝      トーナメント・レポート

2005年のキザクラカップグレ釣りトーナメント決勝大会は、遠くは韓国や香港をはじめ東北地方からも予選を勝ち上がってきた選手が参加しており、地元九州からは熊本県の牛深や長崎県の平戸宮ノ浦予選の上位2.3名。そして、テスター予選会で選出された2名(私と森昭一さん)と推薦枠1名の計16名で五島列島の小値賀沖磯を舞台に開催された。


競技方法は2名対戦での勝ち上がりのトーナメント形式。対象魚は25センチ以上のグレの総重量。1回戦から3回戦までは1R40分で釣座交代の2R。4回戦(決勝)は1時間交代の2Rとなっている。1回戦の私の相手は香港のS選手だ。上礁したのはホゲ島のとっても狭くて足場が悪くて、アラ釣りのピトンが釣座付近にいっぱい飛び出ていてとっても釣り難い場所となった。

ここに私と対戦者であるS選手、審判、釣春秋の江口君の4名が上がったものだから、身動きするのも大変な状況だ。


今回準備したマキエは、オキアミ生2角、アミ1角、オキアミボイルを1角に、集魚材2袋を釣具店で混ぜ合わせてもらい、バッカンとビニール袋に分け、予備の集魚材として2袋を持参している。

集魚材の配合については10月の高水温期ということを考慮して、上層から中層にマキエが効くようにと意識した。アミをいれたのは、風対策とマキエに粘りをつけてピンポイントに遠投しやすいようにとの思惑で、ボイルはエサ盗り対策として。そしてツケエは、オキアミ生のMサイズと加工エサ(ハード系)、小粒のボイル、シバエビをムキミにしたものを準備した。

   a

釣り座はじゃんけんで勝った方が海に向かって右側となるので、負けた私は左側に入った。
午前6時競技開始のホイッスルが鳴った。周囲はまだ薄暗くグレを狙うなら瀬際狙いとなるので、仕掛けはIDR鵜澤アラのJ3にJクッション水中J6をセットし、ハリスにG5のガン玉を打ち、なるほどウキ止めを竿1本の所に結んだ半遊動とした。

まずは、オキアミ生のツケエで仕掛けを投入したが、なんと1投目からアジゴがぶら下がってきた。
ツケエをボイルやムキミにしてみたが、仕掛けが馴染む間もなくアジゴの餌食になってしまう。
仕掛けを沖に投入しても潮が手前に当たってきて状況は変わらない。

やがて完全に明るくなると、S選手のロッドが大きく弧を描いた。
やられたっ!と思ったが、その魚は良型のイサキで一安心。

その後もS選手はイサキやカツオをコンスタントにヒットさせている。
a
そのたびにラインがバチバチと弾ける音が磯上に響き渡るので、こちらとしてはその度にドキッとさせられてしまう。

相変わらず私の釣り座は当て潮なので、マキエをウキよりも沖目に撒いて狙っていると、瀬際に寄ってきたウキがスッーと海中に消えた。

よっしゃこれはグレだと合わせると強烈な締め込みがきたものの、何か変である。それでもグレであってくれと期待してやり取りしたが、海面を割ったのは40センチ位のイサキだった。(プライベートなら最高に嬉しいのに・・・!)

場所交代後は、沖も手前も良型のイサキが入れ食いとなり手の下しようがない状況が続いていたが、終了5分前となった時モゾモゾとしたグレの様なアタリが出た。仕掛けを上げてみるとオキアミがグレからかじられた様な跡が残っており、もしかしてと思いシバエビのムキミで狙ってみると、仕掛けが馴染んでしばらくするとウキがモヨモヨ〜と沈んでいった。

a合わせると、ズッシリとした重量感でグレだと確信した。
残り時間は1分しかなく、この1尾を獲れば勝ちは決まりなので慎重に取り込んだのは1.3キロもある良型グレだった。そこには「やったー」と大声で叫ぶ私がいた。

2回戦は赤島で長崎のH氏との対戦となった。

この磯は水深もさほど無いし、グレは小中型主体ながら非常に濃い磯なので、浅ダナで食ってくるだろうと思い、仕掛けは遠投も出来て操作性も抜群な、スタビ00号の全層釣法でやることにした。

足元にはスズメダイが湧いているのでマキエを足元に撒いて、スズメダイが頭をこちらに向けて寄ってくるのを見て、仕掛けを遠投気味に投入しウキの周辺に2,3杯のマキエを打つ釣り方で、1投目からキーパーサイズのクロがヒットしてきた。

しかし、マキエが効きだすと規定サイズ以下の小型がハリ掛かりすることが多くなったので、マキエの潮下に仕掛けを投入し、ウキにはマキエをかぶせない釣り方で、キーパーサイズのグレを追加していき、結果1100グラム対2000グラムで私の勝利となった。

3回戦(準決勝)は再びホゲ島に戻って、順当に勝ち上がってきたキザクラテスターの先輩でもある森 昭一さんとの対戦となった。

ここは足場も広くて釣りやすいが、横風が強い。その為に、風対策として仕掛けはスタビ00号にハリスを10mとり、仕掛けが馴染むとゆっくりとウキが沈みだす全層沈め釣法で狙った。マキエも風に負けないように、遠投用の集魚材を加え硬めに仕上げた。

まずは沖の潮目を狙って仕掛けを打ち返すが、ヒットしてくるのはイサキばかり。狙いを手前に変えること数投目、大きくは無いがようやくクロがヒットした。

   a

ところが、なんとタモを手に取った瞬間ハリ外れでバラシてしまった。ガックリ・・・!

その後は互いにクロは釣れずに場所交代となった。ここも遠近、深浅、狙える範囲全てを探り、ツケエの種類を変えたり装着方法を変えたりして攻めるがグレは釣れない。

そして、残り10分となった時、沖目はイサキが居るので手前を重点的に攻めていると、数投おきにバリがヒットするようになってきた。

そして残り5分とコールされた時、このままでは駄目だと思い切って仕掛け変更することにした。
IDR立瀬2Bのウキにハリス1.5号を2ヒロ半とり、ハリスを完全フカセにして竿1本強にウキ止めをセットして、オキアミ生の頭と尻尾を取ったツケエで狙うと、これに600グラムのクロがヒットし、またまた終了間際にドラマが起きたのだった。

これで決勝進出が決まった。a

a決勝戦はバリバリのトーナメンターで、G杯などでも実績を残している吉永君との対戦となった。彼とは一緒に釣りに行ったこともあり、グレ釣りの腕前は相当なものがある。朝6時から休むまもなく4回目の瀬代わりと対戦でヘトヘトなのだが、気合と執念で乗り切るしかない。

せっかくこの決勝という大舞台に立てたのだから、キザクラテスターとして、また私を応援してくれている家族や仲間の為にも絶対に勝たなければいけないのだ。しかし、お互い一生懸命に頑張ったがグレを釣る事が出来ずに釣り場をヘタ黒(黒瀬灯台)に移動して延長戦を行う事にした。

これで6回目の瀬代わりだ。延長戦は1R20分の2R計40分で行われた。ここは本流釣りとなるので、スタビ00号の全層仕掛けでハリスにガン玉を2点打ちし、潮にしっかりと仕掛けを馴染ませる釣り方とした。

マキエを潮上に多めに撒き、仕掛けをその潮下に流していくと、1投目からキーパーサイズのグレがヒットしてくれた。パターンが分かればこっちのものだと、なんと8投して8尾のグレをゲットした。(キーパーサイズ以下も含む)。 対戦者もコンスタントに竿が曲がっているようだ。

そして、場所交代しても互いに竿が曲がる状況が続いたが、結果2000グラム対1600グラムで私に優勝の2文字が微笑んでくれたのだった。

★キザクラHPより -----勝ち上がり表

★釣春秋掲載記事 ----キザクラカップ決勝

a

a Photo 福田英利