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【Field Report No.101023 reported by 佐山 英和(MONITOR)】
前回の釣行から1ケ月程経過してしまいましたが、今回も伊豆諸島・新島へ釣行して来ました。状況は前回の釣行時と同様に北東からの風が強く。更に今回はウネリが高いと言う要素が加わり、前回以上に厳しい状態が予想されます。

 当日の釣り客は全員で11名。この悪条件に渡れる磯も限定される事から、殆どの方を風裏となる式根島南西部の各磯に渡し、最後に同行の釣友と私は、新島本島北西部の磯、「ショシの鼻」へと上礁しました。
上礁した「ショシの鼻」は前週。メジナ、イサキ、スマガツオ等が入れ喰いとなった場所で、本日も爆釣を予感させるべく、程よい速さの下り潮が磯近く掠め流れる状態ですが、前途の状況から上礁後、間もなく船長から「厳しい釣りになると思うけど...」と言われてしまいました。

 まずはこの本流筋を攻めるべく組み上げた仕掛けは、潮、風対策を意識しuzawa D.SUSⅡ(J3)&D-Win(B)を選択。  早々、磯の先端部に釣り座を構え、風に逆らう感じで仕掛けを潮筋に投げ入れるが、仕掛けが馴染まない。
D-Winが潮を捉えてくれれば、この風は何とかなるかと思い糸フケを大量に出し対応しますが、それでも馴染みません(もう少し重めの物にするべきであったか?)。

 仕掛けを作り直そうと回収すると、ん?仕掛けが馴染んでいないのにも関わらずメジナが喰い付いていました。しかも、口太メジナが!恐らく仕掛け入れ直後に、ハリ掛かりしていたと思われますが、糸フケを出していたので、アタリが判らなかったと言うオチです。
 船付け場で竿を出す釣友も早々にメジナをHITさせています。開始早々からの釣果に前週と同様に爆釣への期待感が高まりましたが、その直後、釣友が竿を出す場所がウネリによる飛沫を被り始めました。これを見て先端部も危ないとか思い、安全を優先し早々に磯の一番奥へと釣り座を変更します。

変更後の釣り座は、ワンド内を釣る場所になってしまいますが、ワンドはサラシの払い出しによる流れが有り、条件的にはコチラも悪くない様に見えます。しかし、実際に仕掛けを入れて見るとエサを取られるだけで、なかなかハリ掛かりさせる事が出来ません。左隣で竿を出す釣友は、小型ながら尾長メジナを釣り上げている状況に、同じ様な場所を攻めているのに、何故、私にはハリ掛かりしないのか?何が違うのか?そう思いと釣友の仕掛けを覗くと、環付きウキを使用した全層釣りを行っています。それならば、中通しタイプのウキではありますが私が最も好きな高重心設計のHi-B 0号で、同じ様に全層釣り仕掛けへ変更すると、ポツ、ポツですが私にもアタリが出始めました。ただ、サイズは足裏~大きくても30cm止まりと言った状況で、その8割方が口太メジナの状態です。
 少しでも型の良いメジナ、尾長メジナを求め、磯際に見切りを付けワンド中央部から広範囲に探りを入れて見る事にします。しばらくは、HITポイントを探る感じの釣りとなり、メジナからの魚信は途絶えてしまいましたが、釣り座としている場所から堂丸方向へ40m程流れた所でウキが入った!!

 頭の中では、尾長メジナ・モードになっていたので反射的にアワセの体勢を取ってしまっていましたが、その後に続くシグナルが有りません(コレも口太メジナか?)。 アワセの体勢を解きラインを手に取り、手元に伝わる感覚と穂先に出るアタリでアワセのタイミングを伺うと、ゆっくりと穂先を引き込む動きが出た。このタイミングで竿に乗せるよう竿をゆっくり煽ると乗ったぁ~!! 尾長メジナ程の反発は無いのですが、これまでのメジナに比べ重量感があります。海面に姿を見せたのは40cmクラスですが、やはり口太メジナでした。

この後も同ポイントで35cm前後の口太メジナを中心に順調に数を伸ばしましたが、途中、アタリが途絶える事もあり、微妙に仕掛けが合っていないのではと? 既に納得出来るだけの数は釣っているのですが、今、使用している仕掛け立てに納得来ていない状態です。恐らく単独で釣りをしていたら気にならないのかもしれませんが、今回は左隣で竿を出す釣友と比較する事が出来ます。釣友は30cmクラス主体になっていますが、テンポ良くメジナを釣り上げているのです。そのテンポの良さが非常に気になっていたのです。

そこで今一度、仕掛けを見直し組みな変えたのは、仕掛けを張り気味に沈め細かいアタリを捉える事を考え、ウキをK’s MagnasTP 000にし、ハリスの長さを2ヒロから1ヒロ強へと短くしました。しかし、この仕掛けでも塩梅宜しくなく。再び見直し。次に組み替えたのは、これまで中通しタイプのウキを使用していましたが、風、ウネリ、サラシと言う今日の条件下では、ラインとウキが接する箇所が最重要課題になっている様に受け取られたため、環付きタイプのウキに変更です。
チョイスしたのはNight MONSTERの0号。“全層環付き“や”黒魂R“等の選択肢が有る中で、このウキを選んだのは、HITポイントがやや遠いため視認性を確保したい、それと主に釣れているのが口太メジナである事から感度的なものも確保したと言う思いからです(納竿後に気が付いたのですが、R-SHOTを使用する手も有ったと...)。

仕掛けを変更してから再度、同じポイントへ仕掛けを送り込むとイメージ通りの結果となり、テンポアップに成功です。そして、今日1番の重量を感じるメジナがHIT。今日1番の重みと言っても相手は口太メジナであり、口太メジナに対して使用しているタックル類が太いため、難なく取り込んだのは45cmクラスです。  その後は、再び30~35cmの口太メジナ主体に更に釣果を伸ばし、午後3時に納竿となりました。  帰港後、他の磯へ渡られた方々の釣果を拝見させて頂きましたが、メジナは大きいもので45cmクラスが主体。青物ではスマガツオの2kgクラスなどが釣り上げられていて、状況が悪いなりに釣果は出ていた感じでした。

ここ最近の釣りは、海況に恵まれない中で行うケースが多い状態ですが、当日の海況に合ったウキや仕掛けを見つけながらの釣りに、頭を悩ませ行っている状態です。しかし、この仕掛け探し、ベストマッチしたウキ、仕掛けを見付け釣果を得られた時は、攻め切った感じが有り、状況が悪くても気分は良いものです!!
皆さんも好みのウキは有るとは思います。その好みのウキを使い込み、特性を掴めば釣果UPにも繋がりますが、キザクラさんのウキはバリエーションが豊富なので、これは数多くのタイプの異なるウキを使う手は有りません。例え数が出なくても、型が小さくても釣り切った感覚が得られると思いますので内容の濃い、充実した釣りになると思いますよ!!

<釣果>  
口太メジナ:足裏サイズ~45cmを23匹 (30~35cm前後が中心で40cmオーバーは3匹のみ)  
尾長メジナ:30cmクラスを3匹
スマガツオ:1kgクラス1匹
平宗田ガツオ:35cmクラスを2匹 イサキ:30cmを1匹
<使用タックル>  
ロッド: グレ遠征スペシャルⅡ 2号-53  
リール: トーナメントZ4000LBD  
ライン: 銀鱗シグマΣ 4号(200m)  
ハリス: L-SE 4号、5号  
ハ リ: 剣華グレ7号、尾長7号、グレリズム尾長7号  
ウ キ: uzawa D.SUSⅡ(J3)&D-Win(B)      IDR Hi-B 0  K’s Magnas TP000           Night MONSTER 0
<利用渡船店>  株式会社 遊漁船 喜久丸  
TEL: 0558-23-4545
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