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キザクラフィールドモニター
【Field Report No.121218 reported by 伊藤 公之(TESTER)】

kurodama 今年は何故か釣行回数が非常に少ない・・・ 春の農繁期に発生した爆弾低気圧のお陰で、稲の苗を育てるハウスが大打撃を受けて、その修復にも時間が掛かったが、その後は順調に苗が育ち無事に田植えを終えた。

春の農作業が一段落した後、キザクラ北陸大会、秋田大会を無事に終え、ドリームカップ東北大会へ参加したが、魚の反応を捕らえる事なく終了。
 続くシマノジャパンカップチヌへの参加もしていたのだが、悪天候のため中止となった。
 その頃からモーレツな暑さと週末の悪天候が続き、フカセ釣りは一旦オフとなったのである。
 
一般の方は秋からシーズンインとなるところだが、自分は秋の農作業が控えている。 今年の天気は異常とも言え、残暑?いや、猛暑が続いている中で秋の農作業がスタート。
 米の出荷を無事に終えた10月後半には天気が一転し、雨と荒れ模様の天候となってしまった事で、全く釣りに行けなかったのである。 

しばらく週末の大荒れが続き12月も中旬に差しかかろうとしているとある日、やっと釣行出来るチャンスが巡って来たが、日頃の行いは非常に良い自分(自称)なのだが、またしても簡単に釣りに行ける状況ではなかった。今度は前日から降り続く雪のため、早朝からの除雪を行ってから、漸く、男鹿半島へと向かったのだが、雪のお陰で道中はアイスバーン、通勤時間帯でもあったのでノロノロ運転で、9時過ぎに男鹿半島にある加茂漁港にやっと到着したのだった。


冒頭から、今年の愚痴りとなってしまったが、今年は釣行が限られて大変だった事を伝えたかったのでご了承頂きたい。
さてやっと巡って来た釣行についてレポートしよう。
当日の波高は2→1.5mの予報であったが、数週間続く北西風によって全く波気が無くならない状態のため、乗れる磯もごく僅かと言った状況であった。
加茂漁港大竹丸の船長に空いている磯へお願いしますと伝えたところ、状況が状況なだけに苦笑いされてしまったが、大きい阿治ヶ島の風裏となる低めの無名磯へ渡船してもらった。 海は荒れ模様なのに加え、冬の海特有の一発大波が定期的に足下を浚う状況の中、コマセ、仕掛けの準備に取りかかる。
 仕掛けは風の影響を受けにくい様、ラインを1.5号、ハリスを1.25号とし、時折混じる真鯛を考慮して1.2号の黒鯛竿にセット、ウキはパイロット的に黒魂の0シブをチョイスするのだが、波風で左右されない様、重めのトランプと、J5のガンクッションの組み合わせで最初は全層を試みる事とした。

事前情報によれば、場所によってはフグ、タナゴの猛攻を受けるとの事から、足下のサラシにだけコマセを入れて仕掛けの投入地点を竿一本ほど沖目に入れて同調させる様に釣りを開始した。案の定、一投目からフグに鈎を取られてしまう状況となったため、少しづつ投入点を変えながらアプローチして見たが、時折付け餌が残る場所でも、やはり最後にはフグであった。さて、次の仕掛けをどうしようか・・と考えながら、今度は足下のサラシに仕掛けを入れ、同時に5,6杯のコマセをかぶせて見た。数秒するとウキが少しシモリ気味になったが、サラシのヨレに吸い込まれたのかも?と錯覚していると、さらに深くウキが吸い込まれた。 半信半疑で合わせると小気味良い魚の反応が竿を伝わる。交通事故っぽいが、30cmちょいのチヌが顔を出す。

 いやぁ、久しぶりだなぁお前・・と1人で呟きながら、再度同じ場所へ仕掛け、コマセとも投入したが、以降フグだらけとなってしまった。
 その頃から北西の風が強まりうねりも高く、常に波しぶきを受ける様な状態となってしまったので、全層仕掛けでは仕掛けが安定しないため、ウキ止めを付けて黒魂スタイルF3Bとパワフル水中の3Bをセット(本当はBでも良かったのだが、持ち合わせがありませんでした・・泣)し、仕掛けが安定する様にした。
 仕掛け投入ポイントも従来の場所では波が足下を浚い、波しぶきをかぶってしまうため、沖側のポイントから陸側へ向きを変え、竿一本のタナでスタートした。ところが、竿一本の設定では根掛かりとなるため、思い切って遊動部分を1ヒロ、ハリスを1ヒロの計2ヒロとして、パワフル水中が出来るだけ水中で仕掛けを安定させられる様にした
。 陸側のポイントは左側からのサラシから右前方に押された潮が流れている(強風のせいもあって)様な感じだったため、潮上にコマセを入れて、少ししてから同じポイントに仕掛けを入れ、更にコマセを入れて仕掛けをコマセでサンドイッチ風に攻めて見た。数投していると、餌が取られる状況から残る状況へと変化、このタイミングとばかりに大量のコマセを打ち、再度仕掛けを流してみる。

 すると、ウキがもたれ気味になったと思った瞬間、水中へ勢いよく入り込んだ。すかさず合わせを入れてやり取りして上がってきたのは、30cmちょいのチヌであった。口元を見ると鈎が飲まれていたので、遊動部分を半ヒロ詰めて1ヒロ半で釣りを再開、時折フグが混じるものの、ほぼ入れ食いとなった。
 再度、ここで仕掛けを基の全層に替えてみたが、波のうねり、風で安定しないのか魚からの反応は皆無であったため、再び半遊動1ヒロ半仕掛けに変更したらまた入れ食いとなったのである。
 結局計13匹のチヌを釣り上げ、最後に冬の風物であるホッケが1匹釣れたところで、波しぶきと足下を浚ううねりが酷くなって来たため納竿とした。
 予報では波が落ちる筈だったのに・・

今回の釣行で、型の良いチヌは見れなかったが、釣れた魚は30cm前後でる事から、水中は未だ秋磯状態だと感じました。使用したコマセもグレ用の軽いものでも充分魚が浮いて来る事から活性はすこぶる高いと思いますので、次回の寒波と大荒れが来ない限りはまだまだ男鹿半島でのチヌ、真鯛も釣れると思いますし、深いタナばかり狙って魚が釣れない時にこそ、思い切って浅いタナで釣ってみる事も引き出しの一つであると思いますので、これからの男鹿磯で試してみてください。

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