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【Field Report No.120501 reported by 山田圭介(TESTER)】

「全層釣法で体感ショックに酔いしれる」
釣行場所:上五島 黒母瀬
釣行日:5月7日 中潮(満潮9時・干潮15時30分)
渡船:浜本釣りセンター アクアライナー(090-7158-9190)

5月7日に小値賀沖に位置する黒母瀬に釣行し、磯釣り5回目の境さんと「まないた」に上礁した。実は数日前にも尾長を求めて白瀬灯台へ釣行したものの不発に終わっているだけに是が非でも尾長の顔が見たいところである。東の空が薄っすら明るくなってから仕掛け作りに取り掛かった。

Dear G」の0のウキとJクッション水中6号に道糸を通し、本流に引かれる潮を狙ってみる。また幸か不幸か分からないが老眼が影響して数メートル先のウキでも確認が出来ないほど視力が低下してしまい、フカセ釣りを始めた時からラインでアタリをとる「全層釣法」オンリーの境さんには、確実に仕掛けを入れ込むことを優先して「Dear G」のBのウキを使用してもらった。引かれ潮を流すこと数投目…。
感度抜群のウキが「スパーン」と海中へ消しこんだ次の瞬間…「体感ショ~ック」。何度も足下で突っ込まれながら姿を現したのは良型の尾長。しかし、タモを手にした瞬間に針外れをやらかし竿が空を切ってしまった。数分後、隣で竿を出していた境さんの竿が大きく曲がり42cmの口太がタモに納まった。「糸のバチバチって走ったばい」と方言丸出しで興奮状態。その後、引かれ潮ではイサキが高確率でヒットしてくるため、本流を狙ってみることに…。すると仕掛けが馴染み、ラインを止めて張りを作った瞬間に「バチバチ」と音を出して道糸から指が弾かれ、足下で何度も締め込まれながらもタモに納まったのは40cmオーバーの尾長であった。久しぶりの尾長の顔を見た私は大満足。

そこで次は下層を狙ってみることにした。ハリスにジンタン7を段打ちして仕掛け全体を強制的に沈ませ、本流の底を探っていると一気に道糸が加速し、竿が大きく弧を描いた。竿から伝わる鯛系特有の引き…。数分後に海面を割ったのは45cmの真鯛であった。その後も真鯛や良型のイサキが連発することになった。一方、激流と化した潮に、なかなか魚信を捉えることができずにいた境さんに潮が合流するヨドミを狙うようにアドバイスをする
。すると数投後、境さんのラインが音を出して走り、ベールを起こした瞬間に穂先が一気に海面へ…しかし年齢が仇となったのか脳から「レバーブレーキに指を掛けろ」と指令が出されたものの、指が全く言うことを聞いてくれず、そのまま穂先が海中へと引き込まれ無情のラインブレイク。しかもラインが切れた後にレバーブレーキに指を掛けるという伝達の遅さに大爆笑。これが磯釣り5回目の境さんが初めて体験した「ノサレ」であった。その後、35cm級のクロを数枚追加して納竿としたが、『全層釣法で狙う』体感ショックの虜(とりこ)になってしまった境さんも梅雨グロを楽しみにしているようだった。

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