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【Field Report No.090412 reported by山本 和永(TESTER)】
東シナ海上に浮かぶ長崎県五島列島福江島。その南部位置する玉之浦湾
荒々しい外磯とは対象的な玉之浦湾は、波穏やかで養殖漁業の筏も多く見られる風光明媚な美しいリアス式海岸線は巨チヌの宝庫として広く知られています。

昨年 6 月、 118 名の参加者によって翌年 4 月、チヌ師の憧れ「玉之浦湾」で開催される、第 7 回ダイワスパーバトルカップ全国決勝大会への二枚の切符をかけて「北陸エリア予選」が開催されました。
その結果、何と!! Club kizakura hokuriku メンバーにより1・2・3フィニッシュと上位独占!!見事、全国決勝大会の切符を手にしたのは、二人の勇者は高政俊治君、澤井佳廉君の二人。

4 月 9 日、「ドキドキ、ワクワク」しながら石川県小松空港から一路南下し、二人にとっては未踏の地、五島福江空港へと降り立ったのでありました。
大会期間中を除き、お世話になったのは、五島市玉之浦町荒川温泉で民宿・瀬渡し業を営む「民宿みやこ」。五島の海を知り尽くした頼もしい船長と良く言えばグラマーでキュートな名物女将さんに二人のサポートをいただいた。

二人は宿で休む間もなく競技が行なわれる前日までの 3 日間をプラクティスに費やしまします。
プラクティスでは、釣り座の選択、タナ、ポイントの遠近、自然条件に応じた攻略パターンを見出す事が目的です。
二人の準備したウキは、黒魂 Q ・スイッチ・ Trumup と黒魂シリーズ全種と UZAWA D.SUS 。

Day1 プラクティス
釣り場は、実際に競技が行なわれる釣り場を船長に推測していただいた。 逸る気持ちを抑え、渡礁したのは「赤石の鼻」。いわずと知れた湾内の名磯です。 納竿した、午後 6 時まで考えられる事をすべて出し切ったそうですが、エサトリの猛攻と何の兆しもないまま一日目を終えた。

Day2 プラクティス  
朝一番から「マコトの平」に渡礁。初日同様エサトリの猛攻で「どう攻めればいいのか?」分らずヤキモキした二人に、船長が気晴らしに、「嵯峨ノ島の磯でも行きますか?」二人は二つ返事で、嵯峨ノ島へと渡り、尾長グレに翻弄されながら五島の醍醐味をしっかりと経験させられたようでした。結局、プラになっていないじゃないか!!(笑)しょんぼりとした二人から練習での状況報告を電話で受け、少しアドバイスをしました。その内容は以下の通りです。

1.湾内での乗っ込みチヌは外海や湾内の深場からある程度の群れを作り、カケアガリ伝いに捕食回遊してくる魚と考えます。その魚をコマセにより足止させ、 3 ヒロから 5 ヒロ前後といった比較的浅ダナを「タナ」を決めて狙うことが多く、比重の軽いコマセを一定量、一定のリズムで撒き、まずはそのチャンスを掴む為の土俵を作る事が重要。

2.玉之浦湾内の海底地形は急激なカケアガリ、緩やかなカケアガリ、段階的なカケアガリ等釣り場によって様々な地形で構成されています。カケアガリのどこで、喰ってくるか全層にチェックを入れ、状況(タナ)をしっかり覚えておく事。潮流、エサトリの動きなどの変化点は特に気合を入れて!

3.不安定な天候(風)、 緩やかだと思われがちな潮流ですが、非常に複雑でときには川のような流れになることもあります。自然状況に応じ、ベストマッチしたウキの選択を面倒がらずに行なう事。以上が主な内容でした。

Day3 プラクティス
プラクティス最終日は午後からの大会レセプションの為、半日の予定。渡礁したのは「名護崎」。この釣り場の海底地形は段階的なカケアガリで構成されているようでした。
黒魂 00 号の全層仕掛けで、 1 段目、2段目のカケアガリの深部までチェックを入れていると大型のチヌの群れを目視でき、そのタナを重点的に攻めようと思っていた時に迎えの船が来ました。 結局 3 日間、二人で 1 尾のクロダイを拝む事なくプラクティスは終了しました。しかし、回遊するクロダイのタナが意外と深かった事や、まずは全層釣法でヒットレンジ見つけ、そのタナを誘導仕掛けで重点的に攻める等、本番での戦略は出来たつもり?との事でした。

The Finals
4 月 12 日、いよいよ決勝当日の朝を張り詰めた緊張感で迎えた二人。このステージへと立てるのは全国からの猛者18名のみ。その18名が前日のドローにより、マンツーマンでの対戦相手が決められ 9 つの釣り場で対戦が行なわれます。
競技時間は6時間、前半・後半で釣り座を入れ替わり、その対戦においての勝者、チヌ5尾の総重量にて順位が決定するレギュレーションです。ビブ?1の澤井君は A ブロック「河原浦」、ビブ? 18 高政さんは I ブロック「弁天島」、 の釣り場でまずは対戦相手に勝つためだけに、長いようで短い 6 時間を全身全霊戦いぬきました。
(ダイワ精工HPより)
二人とも対戦相手には勝利し、運命の結果発表、澤井君は 2 尾 3,012 gで 6 位、高政君は 4 尾 6,142 gで優勝者と 196 gの僅差で惜しくも(大会終了 3 分前逆転されたらしい(涙))準優勝!
二人の戦績は表彰式間もなく、石川県金沢市で開催中であった北陸フィッシングショー Club kizakura hokuriku ブースへと連絡が入り、「良くやった」、「残念!」、「敵討ちは俺に任せろ!」、「俺なら優勝してた」など、クラブ全員で二人の労をねぎらっている?姿が印象的でした。 来年は Club kizakura から優勝者を!!

民宿・瀬渡しみやこ http://www4.ocn.ne.jp/~miyako71/

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