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【Field Report No.081211 reported by 八次 秀樹(TESTER)】
2008年12月私のホームグラウンドの一つである、
長崎県の大村湾と外海とをつなぐ、海峡にチヌ釣りに出かけてみた。

このポイントは大村湾の出口と言うだけあって、当然激流が流れている、約5分ごとに潮流の向きや勢いが変わり、普通のチヌ釣りとは違う面白さがあり、潮を読む力を養う事ができ、トーナメントの練習にはもってこいのフィールドである。 当日は中潮、純粋に釣果を出すなら小潮がお勧めである。
まずは足元に撒きえさを打ってみると、海面の表層の流れに乗って、集魚材の濁りが、沖に流れて行き、オキアミの粒や麦の粒は、濁りと分離して、下の流れに吸い込まれていくのが、よく分かる。全層でこのような、二枚潮の激流を釣るには、こまめな仕掛け変更と、表層ではない、下層のマキエの筋を釣るのが、ポイントである。要するに、流れが複雑なときは、海の中をよく観察する事が大事である。

気になるエサ盗りは、フグや、イワシの小がいるぐらいで、他には見当たらない。 チヌ釣りでいつも苦労させられるバリが見えないのが幸いだ。 仕掛けは、当然この流れを意識したものとなる。 とりあえずは表層から下層までくまなく探れるように、B号のRショット(M)に浅場用ホルダーを組み合わせ、クッションストッパーを下にセットする。ガン球はBを一つとハリスの角度を保つためのガン球G4を針上30センチ程度の場所に打っておく、ハリスはアグレの1.5号を3ヒロとる。 目の前の海はその間にも、見る見るうちに潮流が変化している。押し寄せるような潮の壁が現れたので、この壁伝いに仕掛けを入れ込んでいく事にする。潮上にマキエを5杯程度、ドカドカと入れて置き、真下に吸い込まれていく粒にあわせるように、付け餌を馴染ませていく。 ラインコントロールで、仕掛けの入るスピードを調整し、入りすぎたなと思ったときは、少し引き戻して、また潮上にマキエを打ちながら釣っていく。

最初のうちはつけ餌が毎回とられてしまう状況で、いつ取られたのかもわからなかった。 仕掛けを張っているつもりだが、海の中では、さらに複雑な流れがあるのか、魚を感じることが出来ない。そこで針の上のガン球をG1にして重くし、ウキ下のガン球をBからG4に変更して、ハリスの先から馴染ませるように調整する。すると仕掛けの角度がかわり、今度はうまく張りが作れているようである。
潮の壁も手元にあててくる様になっており、手前で深く付け餌が入っていった。あまり入れすぎると根掛かりしてしまうので、軽く張ってそのままラインを止めておく。 するといきなりの体感ショック!。チヌ独特のスッとひっぱる様なあたりではなく、ドカンと指先をはじいてくれた、0号の竿なので、じっくり溜めてやり取りを楽しみ、タモに収める。30cmのメイタであった。

 そして、この一枚を皮切りに怒涛のメイタ・ラッシュが始まった! 約5分毎に変わる潮に的確に対応しながら、1枚、また1枚と枚数を重ねていく・・・20分に一枚のペースであろうか?・・・二時間ほどで満潮の潮止まりが来た。 目の前は一変して、静かな海となり、ゆっくりとした流れになったのである。ココまでの釣果は、釣れる事は釣れたが、メイタばかり。何とかでかいやつを釣りたいものだ。 潮がおとなしくなったので、沖の深場を攻めてみることにする。マキエの効いてそうな沖に遠投して、マキエをダイレクトにウキにかぶせてみる。仕掛けがさっきまでとは比べ物にならないくらい早く馴染んで、沈んでいく。

これでは、早すぎるので、ガン球をG4一つだけにする、ウキはBのままである。 ハリスが馴染んで、クッションストッパーが沈むのを確認すると、とてもスムーズに潮に引かれて、付け餌が入っているのは分かった。いい感じと思った瞬間バチッとあたりが来て、思わず竿を立ててしまったら、針はずれした。ん?チヌっぽくないな、と思いつつ、もう一度同じように仕掛けを入れるとまた、同じアタリが来た!。
今度は一呼吸置いて合わせてみたが、また針はずれ、この様な時は、3ヒロのハリスを短くするか、針を小さくするかだが、又いつ潮が変わるか分からないので、とりあえず針を小さくしてみると、案の定今度は掛かってくれた。この引きは、私の大好きなクロだ!よっしゃ!30センチの口太であった。 この潮どまりの時間帯、大きなチヌを狙うなら、今しかないのだが、あっさりと方針転換!
----八次 流・デカチヌのやり取り法!! (大きなチヌとのやり取りの仕方は、早い段階で手前に寄せてしまうと、沈み瀬や、藻などで、バラす危険性があるため、ロッドで溜めて、沖でチヌが弱ってくれるのを、じっと待つのが良い、すると勝手にチヌの方から浮かび上がって来るのである。)

沖で浮いたチヌはやたらと大きく見える、これは50センチオーバーかな?。タモで掬ってみると、立派な体高のあるデカチヌだ!しかし長さはいまいち50センチには届いてなさそうだ。それでも黒魂さまさまである。 その後さらにもう一枚デカ?チヌゲット。

下げの潮が動き出す頃には、マダイ、チヌ、メイタと怒涛の三連続ヒット!!西海橋の岸壁で、釣り座の後ろには、いつしか、地元の方のギャラリーまで出来ており、「あんた上手ね~」と、お褒めの言葉まで頂いた。
今回の釣りのポイントは   
1:短時間で変わる潮に翻弄されないように、臨機応変に、ウキや、ガン球、ハリスの長さ、針のサイズ、種類、を交換しながら対応していく。
2:海の中をよく観察して、狙いどころ(潮の壁、沈み際、沖、など)定めて、的確に攻めてみる。 
3:チヌ釣りでは、誘いを忘れない、引き戻しては、流す。引き戻しては、流す。これが大事! 
4:地元の方には必ず挨拶、良い情報がゲットできる。
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