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【Field Report No.150104 reported by 八次 秀樹(TESTER)】

上五島 白瀬灯台 釣行


尾長の引きを味わいたくて、上五島の白瀬灯台に友人と2015年初釣りに出かけたのである。
ここ数日釣り人は入っていないらしく、状況はまったくわからないので釣れるかどうかは運しだい、以前は大量のイスズミに囲まれてクロを釣ることができなかったが、今回はどうなることやら、期待と不安を抱えたまま小白瀬のハナレに乗せてもらった。

夜明けとともに釣りはじめ、ハリスはMG1.7号、道糸インパルスSPの沈め2号でちもと補強として3号を40㎝針の上に直結。ウキは黒魂Rの00号で沖の潮目をダイレクトに流してみると、二投目でラインが走り体感ショック!!いきなりの40オーバー尾長で今年は幸先が良い。やり取りの最中は首を振る魚の手ごたえが手元に伝わってきて、針を飲まれていることがわかりやや慎重になったのだが、3号補強の強みがあり、レバーブレーキを戻すことなく、無事タモに納めることができた。グッドサ�イズでよい魚体の尾長である。この調子で3連続良型を釣り上げ、簡単に釣れる朝の時合い終了。しかしクロ釣りの面白さは、食いが落ちたここからが本番である。ポイントを見極めていろいろなタナ、角度、アプローチなど試行錯誤しながらアタリをとらえる様に釣り続ける、そして一つ一つ答えを出していくのだが、この日もいくつかの答えと発見があり楽しませてもらえた。その一つは、ライン操作である、足場が高く横からの風、当然ラインは大きく膨らみ仕掛けの馴染みの妨げとなる、その時私は、がん玉を使い、風に負けない様な重たい仕掛けを強制的になじませていく事が多い、この場合ウキは3Bや2Bを使用しウキ止めはもちろん付けずにハリスをライン操作の張り加減で入れ込んでいくのだが、がん玉を打つ位置でハリスの角度は変わる。潮の流れが少ない時はがん玉先行。速い時は針、先行と心がけている。がん玉先行の場合はさらに、張ったりゆるめたりの操作テクニックが必要なのだが・・・・・

しかし今日はこれが通用せず、付けエサを触ってもくれない、そこでがん玉をはずしウキを安定感のある遠投60浮力は00に変えて少しでも違和感を少なくなる様に仕掛けを変更したのだが、風のせいでラインが膨らみ思うように入れ込むことができない、狙いのポイントを風の影響が少ない場所にかえてみるが、魚が食ってくるポイントではなくアタリをとらえることができない、やはり沈み瀬付近や、潮目、ヨレなどを攻めるほうが効率よさそうである、この二つの矛盾を攻略できるライン操作のテクニックが必要だ、いろいろ試してみると一つの答えにたどり着いた。それは糸ふけである、通常は糸ふけを少なくするのがセオリーともいえるのだが、仕掛けが入らなくては意味がない、そこで糸ふけを大きく出して、風に乗せて海面に多く着水するように沖に膨らませ、流してみると軽い仕掛けが見事に馴染みゆっくりとウキが潜行していくではないか!なんかいい感じと思った矢先ウキが加速しアタリがきた
。あわてて竿を立てるが糸ふけのせいでワンテンポ遅れた合わせになってしまった、当然飲まれている様で、ごくごく首を振っている、尾長には間違いなく、スピード感と重量感がたっぷりである、苦労して食わせた一枚だが、これがとてつもない奴で、耐えることができず瀬ずれで1,7号部分のハリスが切れてしまった。ロッドにはまだ余力があったのだが、私の気持ちが弱くラインを出してしまったからである。くやしいがこのバラしが面白さの一つでもある、ここでさらなる問題が生まれた、どうにか食わせることができても、大きな糸ふけが邪魔して唇にかけることが難しいのだ。食い渋りと風、両方を攻略することは難しい状況、やはりここでは食わせなくては意味がないと判断し、同じパターンで攻め続ける。やはり40㎝代は何とかとれるのだが、それ以上が食ったときはどうしても切られてしまう状況が続いた。これぞ白瀬灯台といったところか・・・そして足元に見える大きな魚影が私にもっと腕を磨けと言っているような気にさせる。風さえなければと思いながら、悔しいが楽しかった初釣り終了となり、迎えのアクアライナーに乗り込んだのである。

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