11月24、25日、新しくなって帰って来たZENSOH KUZILLA-Zで挑戦して来ました。場所は下五島椛島、二子のクジラ瀬です。
この釣り場は20年ほど前からキザクラフィールドマイスターの柴原さんと共に幾度も通った思い出ある磯です。ヘタクソの私は仕掛けを回収しようとベールを起した瞬間いきなりヒットした尾長に竿を持って行かれたことがあります。しかし師匠はすかさずその竿を全層沈め釣法で回収するというスゴ技を披露して頂いたという苦い思い出もあるポイントであります。
ウキの特長ですが、船で例えると、浅く平底のアルミボートなどはどうしても波に弱く横揺れを起します。漁船や帆船などの波に強い船体は“キール”別名竜骨という船首から船尾の方まで一本丈夫な骨組みが施されていて直進性と転覆しないような作りになっています。
ZENSOH KUZILLA‐Zは水平ウキに求められる安定感をベースに設計されたウキで、サイドに翼(ペクトラルフィン)を水平よりも高い位置に施すことでウキのボトム付近はキールの役目を果たし横ブレ・横スベリしない画期的なウキとなっています。
入口も7Øの大きな口径でテーパーになっていてウキの内部まで海水が出入りしやすくなっているため、波間の安定感とライン滑りは抜群。大口径の恩恵は潮受け効果が良いのでウキ先行の状態が作りやすく大変扱いやすいウキとなっています。
この日の状況は月夜が奇麗な大潮で、釣り始めた昼12:00頃は遥か沖めに本流潮が通していて、釣り場は一投ごとに狙いポイントが変化する引かれ潮の中でチャレンジ開始となりました。
15:00に潮止まりを迎えて上げ潮に変ると今度は海峡のように釣り場は渦を巻く状況です。
そのような環境でM:00を使ってみましたが下降流・湧昇流(湧き潮)が入り乱れる中、安定したボディーのお陰で的確にマキエを捕らえ大型のイサキをはじめ30~40cmの尾長グレ・クチブトグレ共に良くヒットしてくれました。
夕方、上げ潮が勢いよく流れるようになり丸型バランサーJ8をボトムに張り、ハリスにG8のガン玉を追加してマキエの層に漂うように仕掛けを入れ込むと、本日最大50cmの脂が乗った丸々したクチブトを釣る事が出来ました。
ZENSOH KUZILLA-Zはいかなる条件もヒットに導く羅針盤の様なウキですので是非使って頂きたいと思います。
キザクラフィールドテスター 入江幸太