Field Report

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2019黒魂CUP in 長崎 

2019年4月14日に佐世保沖磯にて黒魂カップが開催されました。各地からキザクラファンが集まり約70名での大会開催となりました。

午前3時、三平丸が発着する相浦港に続々と参加者が到着し始め、キザクラファン同士ならではのウキの使い方の話も弾んでいたようです。

午前4時、競技委員長の波多江インストラクターによる競技説明です。キザクラウキを使用したフカセ釣りでチヌ2尾までの合計重量で順位が決まります。(同重量の場合は最大長寸)なお、今回は各渡船の上位の横取り方式となっています。

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開会式では競技委員長の波多江インストラクターから競技説明がありました。

午前4時半、抽選によって振り分けられた選手は各渡船に乗り込み出港となりました。

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70名近い参加者は、三平丸(1便)、幸和丸、漁瑛丸(2便)に分かれて乗船し、釣り場へ向かいました。

各渡船にはキザクラテスターが選手兼ポーターとして乗り込み

選手の皆さんをサポートしています。(テスターはフィールドスタッフ部門で競技)

私の担当は幸和丸の1便でした。私達を乗せた幸和丸が向かった場所は片島一帯でした。タコ足から瀬上がりし、ワンド、三角、西のハナ、片島のハナレと実績有るポイントに次々に瀬上がりしました。私は最後の瀬上がりだった為、片島のハナレ(外向き)に佐賀の田久保氏と瀬上がりとなりました。挨拶を交わし、準備しているとやがて明るくなってきました。同礁した田久保氏に本日使用するウキを聞いてみると大知遠投LL-000との事で、やはりチヌ釣りに大知ウキは大人気だなと再認識しました。  

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朝まずめを迎えると、ワクワクのボルテージは急上昇します。

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上礁した片島のハナレは、佐世保沖でも有数の好ポイントなので胸が高鳴ります。

私は新発売の黒魂king 00をセットしました。このウキは自重が19gあり遠投重視で私は使っています。また。φ4からφ3のテーパー管で糸落ちもスムーズで食い込みも抜群のアイテムとなっています。更に見た目もかっこ良いし、強そうな名前だし最近のお気に入りです。私の仕掛けは黒魂PE0.6号にナイロンライン1.75号のリーダーを結び、黒魂kingにクッションストッパー、スイベルそしてハリスは黒魂ハリス1.75号で針はチヌ針の5号です。

私は遠投重視での釣りを展開する事が多いので今回も早速30m沖に集中的にコマセを入れてチヌの活性を上げ、ヒットに持ち込む作戦です。ツケエはオキアミ生、ムキミ、ボイル、ネリエを用意しています。このツケエをローテーションしながらチヌの反応を見ます。

沖に投入した仕掛けはゆっくりと左に流れています。反応がない為、ウキにバランサーを貼り更に深場に潜りこませます。しばらくするとラインが走り待望のヒットです。ちょっとパンチのない引きでしたが、上がってきたのはイサキでした。晩御飯のおかずにしようとクーラーに収め再度投入。するとまたしてもイサキがヒット。どうやらイサキの群れが入ってきているようです。今回の狙いはチヌなので嬉しいような悲しいような感じです。

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当日は長潮で潮はゆっくり流れました。

開始一時間が経過しましたがチヌの気配はありません。遂に潮が変わり、当て潮になってしまいました。更に風も正面から吹いてきて非常に釣り辛い状況です。ここで仕掛けチェンジします。黒魂Jokerの3Bを取付け、ガンティックの3Bも取り付けます。竿2本にタナを設定し竿2本先の落ち込みを狙ってみます。ツケエはネリエを付け投入。タナが取れてしばらくするとモゾモゾしたアタリがウキに出た後Jokerは海中に引き込まれてしまいました。すかさず合わせを入れると竿に重量感たっぷりの引きが伝わってきました。

チヌ特有の抵抗をみせ上がってきたのは43㎝のチヌでした。ちょっとサイズに不満はありますが、1尾目を釣り上げる事ができた事にホッとしました。リミットメイクまであと1尾。残された時間は4時間。大丈夫だと信じながらポイントやツケエを変えチヌとの接点を追及していきますがなかなか答えは返ってきません。そして午前9時の釣り座交替の時間となりました。

先端で竿を出していた田久保氏も厳しいようで、クロ、バリ、アラカブ、ベラといった状況だそうです。そんな状況でもあと一尾のチヌを最後まで諦めたくはありません。先端で竿を出してみると風を背中から受ける事ができ、また遠投もやり易い状況です。

仕掛けを最初の黒魂Kingに戻し、40~50mのド遠投で攻めてみます。潮筋、潮の流れの中で喰ってくるパターンのイメージが頭の中では出来上がっています。しかしながら喰ってくるのはアラカブ、ベラのみといった具合でテンションもだんだん下がってきました。

その後、10時半まで風下向きに釣っていましたが、まったくチヌの気配は感じられませんでした。ふと、瀬際に大きめの白いビニール袋が流れてきました。最近のニュースで死んだカメやクジラの胃の中にペットボトルやビニール袋が入ってたと言う悲しいことも聞きました。そんな悲しい事がなくなるようにと玉網でビニール袋を回収しました。

午前11時、残り1時間となりました。攻め続けた風下向きの片島本島との水道に見切りをつけ風上に向かってマキエを入れポイントを作り直しました。黒魂kingは風があっても良く飛んでくれて凄く良い仕事をしてくれます。

しかし、当て潮でとても釣り辛く勝負にならない状態です。もう一尾どうしても仕留めたく選択したウキはJoker 3Bです。狙う所は当て潮でマキエが溜まっている釣り座から竿一本先の落ち込み。タナは竿2本。チヌへの視覚的アピールも込めて大きめのネリエを付けて投入します。

私の経験から仕掛け交換後にヒットしてくることが良くあるので目が離せません。仕掛けが馴染んでネリエの重さでJokerが沈んだのか?それとも喰ったのか?後者に願いを込めて大きく合わせを入れるとグーンと重量感たっぷりの引きが伝わってきました。これがチヌなら50㎝オーバーは間違いないと確信しました。大きく竿を曲げながら右に左に抵抗した獲物はやがて海面に姿を現しました。苦戦しながらも玉網に収まったのは大満足な52.4㎝のチヌでした。これは途中、流れて来たビニール袋を回収したので、きっと佐世保の海からの恩返しなのでしょう。

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黒魂Joker3Bで仕留めた50㎝オーバーのチヌは手応え十分でした。

それから正午までの競技時間を終え港への帰港となりました。

帰港後の検量ではさすが日本を代表するチヌ釣り場の九十九島。沢山の検量が持ち込まれ大いに盛り上がっていました。中には20枚も釣り上げた選手もいたそうです。

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検量の時間を利用してキザクラメールマガジンの募集があり、多くの方が入会されていました。

 途中から予報に反し、雨も降り出しちょっと寒い中の表彰式となりましたが、上位5名の表彰、他魚の部、レディース賞、ジュニア賞、フィールドスタッフの部と表彰が行われ、その後ラッキー抽選会で黒魂カップin佐世保は幕を閉じました。

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左より5位の古川さん、3位の篠原さん、優勝の竹本さん、準優勝の沼田さん、4位の植田さんです。

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他魚の部入賞の水落さん。

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レディース賞の久保さん。

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ジュニア賞の檀君(左)と二村君です。共に中学生でこれからが楽しみです。

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フィールドスタッフ部門で優勝した私です。2尾で3.37㎏でした。

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柴原マイスターは大分から駆けつけてくださり、抽選会は大いに盛り上がりました。

最後に参加された選手の皆様、(株)キザクラ様、フィールドスタッフ様、各渡船船長様のご協力により無事に大会が成功したことに感謝いたします。

ありがとうございました。

 黒魂カップ大会結果(各渡船横取り方式) 敬称略

1位 竹本 隆    3.37g  2尾  最大48.4cm

2位 沼田 誠    2.80g   2尾  最大45.5cm

3位 篠原 光一  2.12g  2尾  最大43.5cm

4位 植田 信政  1.45g  1尾  最大42.5cm

5位 古川 健   1.19g  1尾  最大43.0cm

 他魚の部 水落 恭平 選手 グレ39.5cm

 レディース賞 久保明美

ジュニア賞  壇 圭吾、二村琉誠

 フィールドスタッフの部 田中孝典 3.37g 2尾  最大52.4cm

 協力渡船様

三平丸 幸和丸 漁瑛丸

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