夜釣りのススメ 初めての夜の釣りをもっと楽しく!

 

皆様、こんにちは。

キザクラフィールドスタッフの高野です。

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いよいよ梅雨入りでございます!

ジメジメとした梅雨は、気分も晴れないばかりか、天気が悪いと大好きな釣りも制限されてしまいますよね。

梅雨入り

しかし、梅雨が明けるとすぐに夏

 

灼熱の太陽が降り注いで、磯の上は鉄板状態。


さらには、エサ取りやコッパの猛攻で、フカセ主体の私にとっては、なかなか過酷な釣りになってしまいます。

 

そんな時は、涼しい夜釣り」へと出かけております。

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水平線へ沈む夕日を眺めるのも乙です。

(風が無いと、夜でも蒸し風呂状態の時もありますが…笑)


基本、夜釣りが大好きな理由としては、
① 日中のようにエサ取りに邪魔されず、釣りに集中できる事。
そして、
②日中のように苦労せずに、近いポイントで大物が食ってくること。
③ほぼほぼ通年できること


これが一番の理由でしょうか。


そこで、私の経験を基に、項目ごとに記してみたいと思います。
今年の夏のあなたの夜釣りライフに貢献できれば幸いです!

 



《夜釣りの時期》

狙う魚によって違ってきます。

私がメインとしているクロ釣りにおいては、10月~1月が型も数も出る一番良い時期かと思います。

数十年前までは厳寒期の2月~3月の夜釣りは非常に厳しい感じがありました。
しかし近年は温暖化の影響か、ほぼ1年中何かしらの魚が食ってくると思います。


 

《ターゲット》

私がホームとしている佐世保沖や大瀬戸、平戸方面で一番良いと思われる時期のターゲット一覧です。
(あくまでも夜釣り、です)

○クロ:10月~1月
○イサキ:5月~6月
○マダイ:7月~1月
○コロダイ:5月~6月
○チヌ:5月~6月

この時期が、一番サイズも数も良い時期かと思います!

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(もちろん、この時期以外でも釣れますけど。)

 


《ポイント》

狙うポイントは時期の水温によって変わってきます。

大まかに2つの時期に分けて考えていきましょう。

 

○5月~11月ごろ

5月以降は夜釣りの釣果がどんどん上向いてくるので、とにかく浅場を狙います。

深くても、5m~6mくらいまでのところが良いようです。

また、夜釣りの楽しさとして、日中では考えられないような底が見えるポイントでも食ってきます。

こんな写真のような場所でも大物がいます!!
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経験上、水深1mも無い、日中なら魚まで見えるような浅いところで50㎝クラスがバンバン釣れてしまうなんて事もありますよ。

 


○12月~4月ごろ

水温が低下している12月~4月になると、少し水深のあるところがポイントとなってきます。

また、夜釣りのポイントで欠かせないのが、沈み瀬や割れ(海溝等)があるところ。

特に、大きな沈み瀬が点在しているポイントは、魚たちの格好の隠れ家となります。

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夜釣りで攻めたい一番のポイントです。

基本は足元付近ですが、遠浅で沖にも沈み瀬があるところは広範囲に探ってみると釣果アップに繋がると思います。

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また、足元がオーバーハングになっているところも狙い目です。

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そして、口太グレを対象とすると、避けたいところはサラシが出ているようなポイントや、流れが速すぎるポイント。

出来れば、ワンドや波っ気がないところが狙い目で、ゆっくり潮が動いているようなところはベストかと思います。

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《狙うタナ》

狙うポイントの水深で変えていきますが、基本的には浅いところから探っていき、反応が無ければ、少しずつ深くしていき、ウキに反応が出たり、エサが取られたりしたら、そこのタナで少し粘ってみます。

とにかく夜釣りでは、狙うタナが一番重要で、タナが(ウキ下)合ってないと食ってきませんので、常にウキ下の調整を行っています。

 


《仕掛け》

夜釣りでは、予想外の大物が食ってくる事、浅場を狙うことから根ズレ、瀬ズレがあること。
そして、出来るだけ魚を暴れさせないように、常に太仕掛けで臨みます。

私の場合は、竿3号・リール5000番・道糸6号・ウキ1号~2号・ハリス8号

針9号~10号で、ほとんどの場合通しております。

ただし、ウキについて言うと、アタリは出るが食いこまない、くわえたエサを離すなどの症状が続く場合は、極力抵抗の少ない棒ウキや、鉛の調整でウキを渋々にするなどの対応も必要になります。

スタッフ仕掛け図

 

 


《エサ》

ほとんど、芝エビのムキミを使いますが、その他に沖アミのボイルや生の沖アミも予備で使っています。
ムキミより生の沖アミの方が、食いが良い場合もあります。
また、最近のお気に入りは、HIROKYUの生イキ君のPROがソフトな反面エサ持ちが良く、食いも良いので、これは日中も夜も使っています。

 


《マキエ》

夏場のエサ取りが多そうな時は、沖アミボイルとパン粉主体にやっています。

水温が低く、魚の活性が低い時は日中と同じような集魚剤を混ぜたマキエを使っています。

また、マダイを狙っているような時は、麦を混ぜたりしています。

ただし、ボイルとパン粉だけでは遠投が効かないので、遠いポイントを攻める必要がある場合は、集魚剤を入れて遠投ができるように、集魚剤を準備しておくと良いでしょう。

 

 

《夜釣りの注意点》

夜釣りでは、足元付近の際狙いが多いことから、大きな音や声、そして光には十分注意する必要があります。
マキエでせっかく寄ってきた魚が警戒すると食ってこなくなります。

なので、キャップライトで海を照らさないようにして、エサを付ける時も手の感覚だけでライトを点けず、エサを付ける事をおススメします。
タモ入れもライトを点けずに掬うようにしましょう。
経験から言うと、特にオナガが連発するような時に、ライトで海面を照らしたばっかりに、後がサッパリという事もありました。
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ただし、記録物のデカバンや絶対捕りたいという時は、周りの了解を得てライトで照らす事も仕方ないかと思います。何度もタモ入れ失敗して、せっかく来たデカバンを逃すのも勿体無いですからね。(笑)

 


 

《最後に》

これから5月~年を跨いで1月までが、夜釣りシーズンです。

記録物の大型狙って、夕涼みも兼ねて夜釣りに挑戦してみましょう!

ただし、

① 真っ暗な中でやる釣りなので、周りや足元が見えない

② 転倒したり、海に転落したり

という危険性も伴います。

なので、夜釣りは出来るだけ足場が良いポイントを選定して欲しいと思います。
こんな感じです(渡船の場合は船長に相談してみてください)

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そして、出来れば単独釣行は避けて二人以上での釣行をお勧めします。
一人だと何かあってもどうすること出来ませんからね。


大物の期待も大きく、ワクワクできるのが夜釣りです。
ですが、まずは安全第一で、釣果よりも無事に帰ることが一番です。

皆さんの安全と好釣果を期待致します!


キザクラフィールドテスター
髙野光彦