Field Report

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シマノジャパンカップクロダイ全国大会【波多江 義孝】9/30.10/1

第11回シマノジャパンカップクロダイ(チヌ)釣り選手権全国大会

 

令和5年5月に開催され、念願の優勝という2文字を手に入れることが出来た第10回大会からわずか5か月足らずで、9月30日.10月1日の2日間、第11回大会が高知県宿毛湾一帯で開催されました。

その間、優勝祝賀会では90名近い方々の参加で祝って頂き、一生涯の思い出に残る時間を過ごさせて頂きました。

 

 

 

 

今大会は優勝経験者が私を含めて3名参加されています。

いまだにジャパンカップクロダイ(チヌ)では、誰もV2を達成していないので、この記録を最初に達成したい思いは私以外の2人も強く思っているに違いないでしょう。

 

大会前日はお昼まで前釣りで状況を確認しましたが、湾内側は釣果が出るものの、沖側ではまったく釣ることが出来ませんでした。

その夜は、各地から集まった選手たち8名ほどで、高知名物「カツオの塩タタキ」等美味しいものを食べて、釣り談義で賑わいました。

 

 

 

翌朝は5時に港に集合して、対戦相手の抽選等があり1日目の試合が始まります。

私の1試合目の対戦者は、今回優勝した沖縄の濱川選手です。

彼とは第6回マルキユーM-1CUPチヌ釣り選手権決勝大会の決勝戦でも対戦したとことがあり、その時は彼が2位で私が3位という結果でした。

予選は初日2試合、2日目1試合の計3試合を行い、90分ハーフの釣座交代計180分でチヌの5尾までの総重量で競います。

この試合は残念ながら二人とも釣果を出すことが出来ずに引き分けで勝ち点1を分け合いました。

 

2試合目は前回決勝戦を戦った、広島の村岡選手です。

上がった磯は「ダルマ」ここはA級ポイントで有名な所ですが、数日前から前釣り等で攻め続けられていたポイントだけに食いが渋くて互いに苦戦。

前半戦は私が2尾釣ることが出来ましたが、場所交代後は本命ポイントに入る村岡選手から逆転されるのではないかとハラハラものです。

相手の釣りが見えない所なので、とにかく自分の釣りに集中することにしました。

次第に向かい風と上潮の滑りがキツくなってきたので、間もなく発売されるCORESSA! Fabulous【コレッサファビュラス】を取り出しました。

 

 

このウキはコレッサで攻略出来なかった沖の潮目やタフコンディション時にも対応できるようにと、数年前からキザクラさんにお願いしていたのですが、ようやくこの度発売されるようになったのです。

グレ釣りは勿論、チヌ釣りでは0号クラスの軟らかいロッドにネリエを装着して遠投してもしっかりと狙った沖のポイントを捉えてくれる様な自重の設定にしてもらっています。

このウキを使えば、誰でも沖のポイントを的確に狙えることが可能で、釣果アップに繋がると思います。

 

試合残り時間10分ほど前に1点集中でマキエをドカ打ちしてそこに仕掛けを合わせていたら、幸運にも1尾追加することが出来ました。

結果は私が3尾、村岡選手が1尾でわずか1キログラムちょっとの差で勝ち点3をゲットすることが出来ました。

 

初日は2勝した選手が3名、1勝1分けの選手が数名おり、3試合目の結果次第では上位選手が入れ替わる可能性が高く混沌とした戦いです。

これがジャパンカップの魅力でもあり、運だけでは上位に入ることが難しい所なのです。

それだけに、この頂点を獲りたいと願う全国各地のトーナメンターは、予選を勝ち上がるべく凌ぎを削っているのです。

 

3試合目は三重県の山田選手と対戦です。

釣り座は低く水深も浅くて、足元からシモリが点在しています。

まずはファビラスで遠投すること数投目に、45センチほどのチヌを仕留める事が出来ましたが、その後は魚を掛けても寄せている途中で根に張り付かれたりとウキをロストするし、根掛かりで高切れをしたりとリズムに乗ることが出来ません。

前半戦、山田選手は良型チヌを2尾釣っています。

場所交代してポイントを探っていると、しばらくして2尾目のチヌを釣ることが出来ました。ポイントが絞れたことから、そこにマキエと仕掛けを集中して、ツケエのローテーションをしながら、5尾のリミットメイクを達成しましたが、そのうち2尾は小型だけに何とか入れ替えたい所です。

残り10分前に良型がヒットしてきて、まずは1尾入れ替え成功。

そして残り5分前に、ふと閃いたツケエ(秘密)を装着して狙うと、これにまたまた良型がヒットしてきました。

検量の結果5903グラムで、今大会1試合での最重量を出すことが出来ました。

 

帰港後、決勝進出者は熊本の下西ノ園選手と濱川選手に決定しました。

私は3試合目の結果が味方してくれて3位入賞が確定です。

これで第12回大会のシード権を獲得できたので、決勝で負けて悔しい思いをするより気分的にはまた次も出場できるという喜びの方が大きかったです。

順位表:2023_jc_kuro_national_report.pdf (shimano.com)

 

 

 

私がチヌ釣りのホームグランドとしている佐世保の九十九島や鶴見湾内と宿毛湾のチヌ釣りでは、海底の状況や釣り方が異なる点も多いのですが、キザクラの黒魂シリーズやファビラス等のアイテムの特性をきちんと把握して状況に合わせてウキや仕掛けをチョイスすることで、あらゆるシチュエーションも攻略可能だと実感しました。

 

 

また来年の大会で好成績が残せるように頑張っていこうと思います。

さぁ、次はグレだ!

大会速報・成績表:第11回全国(2023年度)大会|ジャパンカップ クロダイ(チヌ)|2023|SHIMANO FISHING EVENT -シマノ釣りイベント情報-